テレビをつければ中東情勢の緊迫化や円安、終わりの見えない物価高のニュースばかりが目に飛び込んできます。姫路で穏やかに暮らす私たちにとって、中東の争いは遠い国の出来事のようにも思えますが、現実は決してそうではありません。
日本のエネルギー自給率はわずか「約12%」しかなく、その大部分を中東などからの化石燃料の輸入に頼っています。そのため、海を越えた紛争や為替の変動は、巡り巡って私たちの電気代やガス代の高騰という形で、ダイレクトに家計を直撃します。毎月の電気代の明細を見て、ため息をついた経験はどなたにもあるのではないでしょうか。
世界情勢を私たちが直接コントロールすることはできません。これからの時代、国や環境の変化にただ嘆くのではなく、冷徹に現実を見据え、自分と家族の生活を守る「自衛(生活防衛)」の意識を持つことが不可欠です。
では、私たちが今すぐできる最大の「生活防衛策」とは何か? それは、「エネルギーを無駄遣いしない、燃費の良い家」をつくることです。
ここで一つ、重要なデータをご提示します。 実は、夏の冷房中、外から家の中に入ってくる熱の「約73%」は【窓】から侵入しています。(ちなみに冬の暖房時は、約58%の熱が窓から逃げていきます)。 つまり、どれだけ省エネ性能の高い最新のエアコンに買い替えたとしても、窓の対策がおろそかであれば、穴の空いたバケツで水をすくうようなものなのです。
具体的な防衛策としては、今ある窓の内側に「内窓」を設置したり、日差しを窓の外でカットする「外付けシェード」を取り付けたりすることが非常に効果的です。これらは単なる「快適さの追求」ではなく、高騰し続ける光熱費から継続的に家計を守るための、極めて経済的で合理的な「投資」になります。
そして、本格的な夏が来る前のこの時期は、「網戸」を万全にすることも立派な自衛です。 破れた網戸をしっかりと直し、家の中に風の通り道をつくって自然の涼しさを取り入れることで、エアコンに頼る時間をグッと減らすことができます。
遠い国の危機から家族の笑顔を守る第一歩は、足元の「窓まわり」を見直すことから始まります。



