こんにちは。
営業サポート部の直井です。
今回は、「アウトセット」というタイプの引き戸について解説します。
アウトセット引き戸は、ドア上の壁面の部分にレールを取り付けるタイプの吊り戸です。
扉がなかった場所に扉を後付けする場合や、開き戸から引き戸に変更する場合など、リフォーム工事では活躍の場面がとても多くなっています。
通常の引き戸
アウトセット
では、アウトセットの扉にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
・バリアフリーにできる
上吊りで、下にレールがないので、段差レスです。
開き戸から引き戸に変更することで、足が悪い方、車いすの方の開け閉めが楽になります。
・掃除が楽
下にレールがあるとほこりや髪の毛が溜まりやすくなってしまい、それらをかんでしまうことでコマが回りにくくなる場合があります。
アウトセットは吊り戸なので、レールにほこりがたまりにくく、床面はフラットなので、お掃除が楽になります。
特にペットがいるお家にはおすすめです。
ただし、レールのお掃除が必要になった場合、レールが高いところにあるので、お掃除が大変と感じる方もいらっしゃいます。
・裏側にコンセントやスイッチがある壁でも設置できる
もともとは扉がなかったところに扉をつける場合、コンセントやスイッチの位置が干渉してしまう場合があります。
通常の引き戸では、扉が収まる部分の壁が薄くなるので、その裏側にスイッチやコンセントがある場合には取り付けができません。
アウトセットであれば、扉が収まる側と反対の壁であれば、スイッチやコンセントがあっても取り付けができます。
【上から見た図】
・壁を壊さずに設置できる
上記画像でもわかる通り、通常の引き戸では既存の壁を一部壊して設置する必要があります。
アウトセットであれば、壁を壊さずに設置ができ、その分工期も短くなります。
デメリット
・隙間から音や空気が漏れる
アウトセットの扉は、どうしても壁や床との間に隙間が生じます。
そのため、室内外の音が互いに漏れやすくなります。
また、冬はドア付近から冷たい空気が入り込んできたり、夏場はエアコンの風が逃げてしまうなど、冷暖房効率も低下します。
トイレに設置する場合は、ニオイもれにも注意が必要です。
・デザイン性
レールが壁から出っ張る形になるので、デザインの好みがある場合には注意が必要です。
また、扉が壁より出っ張る収まりになるので、家具を置く場合には扉の厚みを考慮する必要があります。
鍵をつける場合には鍵の受け側も出っ張ってきます。
扉がせり出している分、圧迫感を感じることもあるかもしれません。
しかし、上吊り戸で下にレールがない分、床材は一続きにできるので、片側からの見た目にこだわりたいという理由で、収納の扉などにあえてアウトセットを選ばれる方もいらっしゃいます。
まとめ
取付場所や、取付場所の既存状況、暮らしのスタイルなどによって、アウトセットドアが最適かどうかが異なります。
取付場所の状況によっては、アウトセットでないとつけられない(工事が大掛かりになってしまう)場合もありますので、まずは一度現地を調査させていただき、ご提案をさせていただきます。
現地調査・お見積りは無料で行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。